Japanische Klassiker mit Furigana
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あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Lesen Sie 愛よ、愛 (あいよあい) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.138 Zeichen · 99 Bildschirme
の味いを以って徐ろに迫ります。それがまたなまじな小言などよりどれほどか深く対者の弱点を突くのです。また氏の家庭が氏の親しい知己か友人の来訪に遇う時です、氏が氏の漫画一流の諷刺滑稽を続出風発させるのは。そんな折の氏の家庭こそ平常とは打って変って実に陽気で愉快です。その間などにあって、氏に一味の「如才なさ」が添います。これは、決して、虚飾や、阿諛からではなくて、如何なる場合にも他人に一縷の逃げ路を与えて寛ろがせるだけの余裕を、氏の善良性が氏から分泌させる自然の滋味に外ならないのです。
氏は、金銭にもどちらかと云えば淡白な方でしょう。少しまとまったお金の這入った折など一時に大金持になった様に喜びますけど、直きにまた、そんなものの存在も忘れ、時とすると、自分の新聞社から受ける月給の高さえ忘れて居るという風です。近頃、口腹が寡欲になった為、以前の様に濫費しません。
氏は、取り済した花蝶などより、妙に鈍重な奇形な、昆虫などに興味を持ちます。たとえば、庭の隅から、ちょろちょろと走り出て人も居ないのに妙に、ひがんで、はにかんで、あわてて引き返す、トカゲとか、重い不恰好な胴体を据えて、まじまじとして居る、ひきがえるとか。