Japanische Klassiker mit Furigana
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せいそうけんひこうとわたしのメモ
成層圏飛行と私のメモ
海野 十三
Lesen Sie 成層圏飛行と私のメモ (せいそうけんひこうとわたしのメモ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.418 Zeichen · 5 Bildschirme
このような亜成層圏飛行でも、やはり右にのべた恩沢はある程度あるらしい。そこでは、いつも西風が吹いているという。そして、この亜成層圏でも、空中に酸素が少いから、呼吸がかなり困難であり、また前にのべたように、摂氏の氷点下五十何度とか、ところによると八十何度のところもあるので、この寒さにも打ち克たねばならず、それぞれ特別の用意が必要となる。
酸素問題は、酸素のボンベをもっていって、いよいよ苦しくなったら、栓をひらき、酸素をゴム管で出し、それを口にくわえるとか鼻にあてるとかする。しかしもっといいのは、搭乗者の座席を、空気の洩れない、いわゆる気密室にして置き、ちょうど潜航中の潜水艦内に於けると同じような空気清浄装置や酸素放出器などを備えることだ。気密室にすることは、本当の成層圏飛行となれば、いよいよ必要のものであるから、亜成層圏飛行にもつけておくのがいいことは分っているが、ただ問題は、気密にするのはいいが、そのためにいろいろの器械を持ちこまなければならないので、飛行機がだんだん複雑大仕掛のものとなる。
寒さを凌ぐ方は、軍用機その他でも既にやっていることだから、さまでむつかしい問題ではない。