Japanische Klassiker mit Furigana
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せんそういがくのおじょくにふれて
戦争医学の汚辱にふれて
平光 吾一
Lesen Sie 戦争医学の汚辱にふれて (せんそういがくのおじょくにふれて) von 平光 吾一 (ひらこうごいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.206 Zeichen · 24 Bildschirme
前代未聞の裁判
彼は早速その会に出席した全員を逮捕すると、巧妙な誘導訊問と拷問を行って、人肉事件を捏造したのだった。
前代未聞の裁判
たとえば鶴丸君には、最初「あなたは医者だが、貧血の病人などに肝臓を食べさせませんか」という質問から切り出したという。内科医である鶴丸君は、彼の問いを認めると、今度は「あなたは食べたことがありますか」「あります」との問答に始って、肝臓はどういうものか、どんな味がするかと質問をたたみかけ、それから「偕行社病院ではどんな料理が出たか」「その中に肝臓はなかったか」「調理された肝が人間のか動物のか見分けられるか」と誘導し、「病院であなたは小森が持参した捕虜の肝臓を食べたのだろう」とひっかけたのである。
鶴丸君が頑強に否定すると、水の吹き出るホースを口にさし込み、連日にわたって繰り返したという。この結果が前述した鶴丸口述書となり、鶴丸君をして「その日は帰宅しても胸がムカついて晩飯が喉を通らなかった」とまでいわしめたのである。
会食の主客であった真武君も最初は「人間の肝など絶対に食わん」と言っていた。が、これまた相次ぐ拷問と、食べたといえば直ちに家へ帰してやるという甘言に負けて、「大分では蛇や蛙まで食べたが、福岡では人間が食えるのかと感心した……」