Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
便利を得て、美しさを失うような発明のために、この世が醜くなるようでは、片手落な学問といわねばなりません。なぜ化学は安くてしかも美しい染料を見出し得ないのでしょうか。
九州の織物ではもう一つぜひ忘れてはならないものがあります。それは「久留米絣」でありまして、おそらく日本のどの国の人も、これで着物を拵えたでありましょう。品物は久留米に集められますが、仕事の中心は八女郡であります。年産額は一千万円を超え、二百万反余を産し、十万戸の家がこれで生計を立てているといわれます。天明年間に井上伝女の始めるところと伝え、阿波藍を用い丈夫を旨として出来る絣であります。中に「白絣」もありますが、「紺絣」がその大部分を占め、時としてはこれに多少の赤を交えたのを見かけます。
絣の技はもと琉球から伝ったものでありましょう。しかし久留米において最も大きな仕事に育ち、民衆の不断着になくてならないものとなりました。余り見慣れているので、またかと思いますが、しかしよく考えてみますと、日本の織物として最も誇り得るものの一つではないでしょうか。もし海外に輸出を計るとしたら、必ずや賞讃を博するものと思います。