Japanische Klassiker mit Furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
外国には全くその伝統がなく、容易に作り得るものではないからであります。
絣はなかなか手間のかかる織物で、一朝一夕に考え出された仕事ではありません。手法も様々に分れましたが、凡ては日本の所有する大切な技術だと思います。ただ愚かな流行に押されて、こういう伝統がとかく顧みられなくなる傾きがあるのは如何にも残念なことであります。それに正藍を棄てる者が漸く殖えて来たことは、紺絣の名をどんなに痛めているでありましょう。再び本筋の仕事に戻って、その声価をいよいよ高めたいものと思います。そうして声を大にして、この仕事の値打を語り、ますますその美しさを広めたいものと思います。絣は「飛白」とも書き、また「綛」「纃」などの字も用いますが、「かすり」は「掠る」という言葉に由来するものであります。
ここで「薩摩絣」または「薩摩上布」といわれるものについても記しておかねばなりません。元来は琉球のものでありまして、実際薩摩ではこれを「琉球絣」と呼んでいるほどであります。それが薩摩を経て内地に入ったために「薩摩絣」の名で呼ばれるに至りました。しかし後にはそれを模して作る者が出で、その国の一つの産物になるに至りました。