Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
他では見かけない品であります。
この庄内に観音寺と呼ぶ村があります。正月に市日が立ちまして、それは賑わいます。深い雪の中で往来の両側に小屋を組んで物を並べます。十町も続きましょうか、全く人で埋まって身動きも出来ぬほど盛な市であります。訪ねますと色々の珍らしい郷土の品を買うことが出来ます。それに近在の風俗や食物や言葉などまで知ることが出来、いたく興をそそります。この市で私が感心したものの一つは正月に餅を載せる大きな台でした。一枚板の刳盆で隅切となっています。巾は三尺にも及びます。農村の力強い暮しぶりをそぞろに想わせる品であります。花車な都会の台所は、もうこれほどの大きな品を用いる力がありません。
庄内は稲作の盛な所ですから、藁工品が多く、中に優れたもののあるのは申すまでもありません。特に藁沓には様々な形のがあって見事な作り方を示します。材料の扱い方、こなし方は心得たものであります。「べんけい」と呼んでいる藁細工にも面白い形のがあります。炉の上に吊し、串に魚を刺して干す時に用いるものであります。弁慶が七つ道具を背負う様に似ているところからその名を得たのでありましょう。