Japanische Klassiker mit Furigana
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たくじしょのあるむら
托児所のある村
小川 未明
Lesen Sie 托児所のある村 (たくじしょのあるむら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.011 Zeichen · 7 Bildschirme
ごらんなさい。あの木の枝がダンスをしているでしょう。」と、いいました。
「ああ、おかしい。ダンスだって。」
「ほんとうだわ。よく見ると、おどっているようよ。」
こう、みんなが、まわりの木や、鳥や、草に、気のついたときに、はじめて、自分たちがうれしいときには、まわりのものが、やはり、みんなうれしく、たのしくあるのが、わかりました。
さっきから、すずめも、おしゃべりし、わらったり、とびまわったりしていたし、花だんの、白い花は、いつもより、かおりが高かったし、赤い花は、とけて流れそうに、色つやをおびて、美しかったのです。
ああなんという、たのしい一時だったでしょう。そして、めぐみ深く、こぼれるようにてらす太陽の光と、さえずる鳥の声と、自然の子たち、子守歌のようにささやく風の音より、この平和の世界を、じゃまするものは、なかったのでした。
みんなは、つかれたので、思い思いの場所で休みました。あちらのベンチに、こちらの芝生に、三人、四人というふうに。そして、保母の娘さんは、ひたいに汗をにじませて、子供たちにとりまかれて、休んでいました。
ちょうどそのとき、入り口から、男の人が、はいってきました。