Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
Lesen Sie 播州平野 (ばんしゅうへいや) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.683 Zeichen · 214 Bildschirme
伸一たちは、八月十五日以後になっても、歴史や国語、地理をどう教えてよいかまだ分らないからという理由で、農事の作業ばかりやらされていた。
農作は、さわ子の学級でもやっていて、薯のとり入れの配給をもってかえった。
「甘いけれど、貧弱なおいもでありますのう」
姉の縫子はからかった。
「いいのは、みんな子供にやったんだもの。ほん、うれしそうじゃったよ」
六年生になると、上級学校への内申問題があって教師の立場は複雑になった。
「私、とても、ようやれんもの。私、ほん、ほん、子供はすき。可愛うてしようがないの。ぴたっと注目して、先生のいうことをようきいているときの子供ら、涙が出るようじゃわ。父兄とは外交みたいで、子供ら教えるのと全くちがうじゃもの」
さわ子の教えている国民学校は爆破されて、工廠が、宿舎につかっていた建物のせま苦しい食堂に五十三人もの小さくない学童がつめこまれていた。机もなく、椅子もなかった。板張の床の上にギッチリつまって坐った。ものを書く時、児童たちはつくばって、前の列の子供の尻に頭をぶつけて書かなければならなかった。
「ほん、あまりえろうて見ていられんの。