Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 支倉事件 (はせくらじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 204.697 Zeichen · 406 Bildschirme

Aozora Bunko

「おい、君、鳥渡降りて来て呉れ給え」

浅田は仏頂面をしてノッシ/\と降りて来た。彼はジロリと石子を横目で睨んだ。

「支倉からこう云う返辞が来たんだ」

渡辺は浅田に支倉からの手紙を示した。

「誰が開けたんですか」

浅田は手紙を受取ると、苦り切ってそう云った。

「僕が開けたんだ。急場の場合で仕方がなかったんだ」

渡辺は押えつけるように云った。

「そうですか」

浅田は一言そう云ったきりで、暫く拡げた手紙を眺めていた。

「承知したと云う返辞を書いて貰いたいんだ」

渡辺は厳かに云った。

「ようござんす」

浅田は割に素直に返辞をした。

「支倉さんも運が尽きましたね。八幡さまの境内で、捕るようになるとは神罰とでも云うのでしょう」

網の魚

大正六年三月某日、前日午後からシト/\と降り出した春雨は夜に這入ってその勢いを増し、今日の天気はどうあろうと気遣われたのが、暁方からカラリと晴れ上って、朝はシトヾに濡れた路に所々に水溜があったり、大きく轍の跡がついているのを名残として、美しい朝日がキラ/\と輝いて、屋根からも路の上からも橋の上からも、悠々と陽炎を立たせていた。