Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 支倉事件 (はせくらじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 204.697 Zeichen · 406 Bildschirme

Aozora Bunko

「来る十三日には刑訴第三百五十三条に基き始めからシッカリした訊問をやって貰おうと思っています。

「私は真理の分るまで忌避に弁護解除を続け、断然裁判宣告を受けません。ソウなるとアナタも又呼出される迷惑な話、どうか嘘を云わんで下さい。

「アナタはサダの事や庄司に渡した手紙の事なり、自分の事について木藤氏に打解けた話をしとる事は皆手紙で私の方に木藤氏から書送って来て、一つの証拠となるべきものがあります。何とぞ木藤氏が永眠したのを幸いに庄司から頼まれ偽証するような事はせないで下さい」

六月十一日附の手紙には半紙にペン書きで細々と書いた脅迫状の外に、一枚半紙に毛筆で認めたものがついていた。

「真近に梅雨がやって来ます。

みな様丈夫にて御過ごしのよし、なにより結構であります。アナタは御健康で結構でありまするが、私は身体が日増しに悪くなるのです。此分では近い中に病死するかも知れません」

人と云うものは死期が近づくと、知らず識らず気が滅入るものだろうか。流石の支倉も云う事がどこともなく哀れっぽい。以上に認めた脅迫文句もいつも程凄味がないように思える。

さていよ/\公判の日が来た。