Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まさちゃんとあかいりんご

政ちゃんと赤いりんご

小川 未明

Lesen Sie 政ちゃんと赤いりんご (まさちゃんとあかいりんご) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.977 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、おっしゃいました。

政ちゃんは、このりんごを学校で小野と山田が奪い合って、先生に立たされたことを思い出しました。それを考えると、家に帰って、かばんからとり出したけれど、どうしても食べる気が起こらなかったのです。田舎のおばあさんから送っていただいただけに、捨てることもできなかったのでした。

そのお話をすると、勇ちゃんは、

「僕、そんなりんごをたべるのはいやだ。」といって、あちらへいってしまいました。

「まあ、よくけんかの起こるりんごですね。このことを田舎のおばあさんにいってあげようかしらん。おばあさんは、きっと兄弟げんかをするようなら、もうこれから送らないとおっしゃるでしょう。」

「もう、けんかをしないから、そんなことをいってやっちゃ、いやだよ。」

お母さんは、笑って、おうなずきになりました。

このとき、ドン、ドン、と、外の方で太鼓の音がしました。

「政ちゃん、りんごをさるにおやりよ。」と、勇ちゃんが、入り口から、のぞいて、いいました。政ちゃんは、赤いりんごを持って、かけ出してゆきました。政ちゃんは、赤いりんごをさるにやりました。

さるは、りんごをもらって、よろこんで、さるまわしの背中におぶさりながら、コスモスの咲く、垣根に添って、あちらの方へと見えなくなったのであります。