Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうしとこども
教師と子供
小川 未明
Lesen Sie 教師と子供 (きょうしとこども) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.648 Zeichen · 4 Bildschirme
それは不思議な話であります。
あるところに、よく生徒をしかる教師がありました。また、ひじょうに物覚えの悪い生徒がありました。教師はその子供をたいへん憎みました。
「こんなによく教えてやるのに、どうしてそれが覚えられないのか。」といって、教師は歯ぎしりをして怒りました。
けれど、その子供は、教えるあとから忘れてしまったのです。
「おまえみたいなばかは少ない。ほかの子供がこうして覚えるのに、それを忘れるというのは魂が腐っているからだ。おまえみたいな子供は、普通のことでは性根が直らない。」と、教師はいって、いろいろ頭の中で、その子供を苦しめる方法を考えました。いままで晩留めにしたり、立たせたり、むちでうったことは、たびたびあったけれど、なんの役にも立たなかったのであります。
夏の日のことで、家の外は焼きつくような熱さでありました。教師は、ふと窓の外を見ましたが、あることを頭の中に想いうかべました。
その物覚えの悪い子供に、金だらいに水を入れてそれを持たせて外に立たせることにしました。
「この水が熱くなるまで、こうしてじっと立っておれ。」と、教師はいいました。