Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

四十八

侍「これ巡礼」

繼「はい/\/\」

典「思い掛けねえ、手前久振で逢ったなア」

繼「はい何方でございます」

侍「何方もねえもんだ、己は桑名川村にいた柳田典藏だが、汝の姉のお蔭で苛い目に逢って、あれまで丹誠した桑名川村に居られないように成ったのだ、その時は家財や田地を売払って逃げる間も無いから、漸く有合せの金を持って逃げて、再び桑名川村へ帰る事も出来ぬような訳だ、その上右の手の裏へ傷を受け、その疵を縫って養生するにも長く掛ったが、先刻己が寝覚を通りかゝると汝が通るから、これは妙だ、何ういう訳で巡礼に成って出るかと思って跡を尾けて来たんだ」

繼「はい何方でございますか、人違いでございましょう、私は左様なものではございません」

典「汝は其様なことを云って隠してもいけねえ、先刻おれが笈摺を見たら、信州水内郡白島村白島山之助と書いて有った」

繼「えゝ」

典「さ其の通り書いて有るから仕方がねえ」

繼「いゝえ私は左様な者ではございません、私は越中高岡の者で」

典「えゝ幾ら汝が隠したっても役に立たねえ、姿は巡礼だが、汝が余程金を持ってる事ア知ってる、さ己が汝の姉の為に斯う云う