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Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

方も尋常でないから段々/\と剣術が出来て腕も宜くなり、もし貴方を又市と心得まして斯う斬込んだら何うお受けなさると云うくらい、人の精神は恐ろしいもので、段々山平でも受け兼る程の腕に成りましたから山平も喜びまして、

山「先ず追々腕も出来て来たか、生兵法は敗れを取ると云う譬えも有るから、ひょっと途中で水司又市に出遇っても一人で敵と名告って斬掛ける事は決して成らぬ、相手の水司又市は今は何の様な身の上か知れんが、何でも腕の優れた奴だに依って、決して一人で名告掛ける事は成らぬぞ」

と予て言付けて有ります。毎日々々朝は早く巡礼の姿で家を出まして、浅草の観音へ参詣を致し、市中に立って御詠歌を唄っては報謝を受けて帰り、月夜の時には夜になっても裏の畑に莚を敷いて一生懸命に剣術の稽古を致します。すると近処では不思議に思いまして、

○「あの按摩の家は余程変ってるぜ、巡礼の娘を貰ったとなア、妙な者を貰やアがったなア、でも腕は余程宜いに違いない無闇に剣術を教えるんだが、それも夜中にどん/\初めやアがる、彼奴は余程変り者だぜ」

と云う噂が高く成りまする。丁度九月の節句の事でございましてお繼は例の通り修行に出て家に居りません。