Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
孝女の太刀筋、此の年四月から十月まで習ったのだが一生懸命と云うものは強いもので、少しも斬込む隙がないから、此奴中々剣術が出来る奴だなと思い、又市も油断をしませんで隙が有ったら逃げようかなんと云う横着な根生が出まして、後へ段々下る、此方も油断はないけれども年功がないのはいかぬもので、段々呼吸遣いが荒くなって労れて来るから最早死物狂いで、
繼「思い知ったか又市」
と飛込んで切込むのを丁と受け、引く所を附け入って来るから、一足二足後へ下ると傍の粘土に片足踏みかけたから危ういかな仰向にお繼が粘土の上へ倒れる所を、得たりと又市が振冠って一打に切ろうとする時大勢の見物の顔色が変って、
見物「あゝ」
と思わず声を上げました。
六十二
見物「あゝ危ねえ、誰か助太刀が出そうなものだ」
と云って居るが、誰も出る者はない。すると側に立って居たのは左官の宰取で、筒袖の長い半纏を片端折にして、二重廻りの三尺を締め、洗い晒した盲縞の股引をたくし上げて、跣足で泥だらけの宰取棒を持って、怖いから後へ下って居たが、今鼻の先へ巡礼が倒れ、大の侍が振冠って切ろうとするから、人情で怖い