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Japanische Klassiker mit Furigana

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

Lesen Sie 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.671 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

わたしがきっと受合って、おまえの息子のかたきを取ってやるから、その積りでおとなしく帰るがいいぜ。

(半七はおくめに眼くばせして、早く連れてゆけと云う。)

おくめ じゃあ、お師匠さん。兄さんがあんなに受合ってくれたんですから、きょうはこれで帰ろうじゃありませんか。ね、そうおしなさいよ。さあ、いきましょうよ。

文字清 でも、親分さんは何だかわたしの云うことを本当にしてくれないようですから。(又泣く。)

半七 それもこれも長い目で見ていれば自然に判ることだ。あんまり世話を焼かせねえで素直に帰りなせえ。(おくめに。)さあ、早く連れていけ。

おくめ さあ、おまえさん。(文字清の手をとる。)帰りましょうよ。

(文字清は無言で泣きながら起ち上がる。おくめは労わるようにして表へ連れ出してゆく。)

半七 おい、ちょっと待て。おまえ一人じゃあちっと不安心だ。野郎を誰か送らせてやろう。亀のほかに幸次郎がいる筈だ。(二階にむかいて。)おい、幸次郎。来てくれ。

(二階より子分の幸次郎いず。)

幸次郎 なんですね。

半七 妹と一緒にあの師匠を送って行ってくれ。大分のぼせているようだから気をつけろ。