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Japanische Klassiker mit Furigana

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りょうりいっせきばなし

料理一夕話

北大路 魯山人

Lesen Sie 料理一夕話 (りょうりいっせきばなし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.841 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

食通という人、あるいは、美味いもの食いで自慢の人たち、実を言うと大抵は怪しいものである。『美味求真』の先生、『食』の先生、新聞記者で有名な○○先生、老文学博士の○○先生、医学博士の○○先生、ずっと以前のことでは、食道楽の○○先生、学校における割烹の先生、料理屋の主人、板前、ラジオの放送料理、これらみながみなまで知り切っているわけではないが、私の今日までに知るかぎりでは、押しも押されぬというだけの美食家は、まずひとりもないようである。

たまたま食通と言われる人たちも、大抵は下手物通というところであって、その志すところは概ね低い。そして、その知るところは凡食の一部分に過ぎない。つまらないことを騒ぎ立て、高の知れたことを、大袈裟に、はやす向きの多いことを否定するわけにはいかない。世間多くの人で美味いものを食いたいと言うのを発いてみると、真にたわいないものばかりを指している。

好きであるなら、深く吟味して、最高的に美味いものを食って退けるだけの精魂があってよいと思われるのに、大概はそうでない。だらしのない望みに夢を見ながら、大口利くふうがある。

昔から言う色気と食い気という問題、色気の方はしばらくおき、食い気に徹することだけでも容易な業でないと見える。