Japanische Klassiker mit Furigana
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だんきょうきぶん
断橋奇聞
田中 貢太郎
Lesen Sie 断橋奇聞 (だんきょうきぶん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.144 Zeichen · 25 Bildschirme
年少安ぞ能く仙を慕わざらん
一語三生縁已に定まる
錦片をして当前に失わしむること莫れ
世高はその詩を施十娘の店へ持って往った。
「お婆さん、どうかこれを届けてください、そして、お嬢さんから返事をもらってください、後でうんとお礼をしますよ」
老婆はその詩を袂へ入れ、花粉や花簪児の荷を持って劉家へ往った。そして、勝手口から入って夫人に言った。
「昨日、お嬢さんに、佳い花簪児を選んでいただきましたが、今日はそれよりも佳い品が見つかりましたから、持ってあがりました」
老婆はそう言って夫人の前をつくろって、秀英のいる楼上へ往った。楼上には秀英が榻の上に横になっていた。老婆はずかずかとその傍へ往った。
「お嬢さん、昨日は失礼いたしました」
老婆は袖の中からかの詩を出して秀英の手に置いた。秀英はそれに眼をやった。
「佳い詩だわ、ね、え」
「どうか、それに次韻してくださいまし、あの方がそれを待っておりますから」
秀英は詩から眼を放してにっと笑った。
「私にはできないのだもの」
「そんなことをおっしゃらずに、願います」
「そう」
秀英は傍の箱のなかから自分で繍をした汗巾を出してきて、それに筆を染めた。