Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あたらしいまち

新しい町

小川 未明

Lesen Sie 新しい町 (あたらしいまち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.189 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、きいたのでした。

「なんでもそんな話だな。」

「やはり、うちのおとうさんは、死んでしまったのか。」と、勇吉は、つぶやきました。

「ううん。」と、おじいさんは、同情するようにいって、勇吉をば見ました。

「きょうは、おまえさんひとりなのか。おかあさんは、どうなさった。」

「弟がかぜをひいたので、休んだのです。」

「それはいけないな。今度の戦争は、どれほど人を泣かしたか。まだかえらない人にもうひとり、思いだす人があるよ。」と、おじいさんはいいました。

「それは、どんな人ですか。」

「冬の寒い晩のことだった。露店の射的に、おかみさんがあかんぼうをだいて、カンテラのそばにすわっていた。そこへかくぼうをかぶった、学生さんがやってきて、じょうずに、ポン、ポンたばこをうちおとしたのだ。はじめのうちは、うまいなと思って、見ていたが、しまいに、おかみさんがきのどくになって、この女の主人も、たぶん戦争にいっているのだろうと思うと、だまっていられなくなって、『学生さん、すこしさっするものだよ。』といった。すると、学生さんはふりかえって、『おじいさんしんぱいしなさんな、ぼくは、一つだけもらって、あとはおいてゆきますよ。