Japanische Klassiker mit Furigana
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あたらしいしつけ
新しい躾
宮本 百合子
Lesen Sie 新しい躾 (あたらしいしつけ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.431 Zeichen · 7 Bildschirme
生活の現実が、昔の形式的な躾の型を、押し流してしまいました。
けれども、私たちの心には、やはり美しく、立派な生きかたをしたいと思う念願は、つよくあります。そうだとすれば、新しい躾の根本は、第一に、毎日の荒っぽい生活に、さらわれてしまわないだけの根深い根拠をもつものでなければならないということが分ります。そのように、しっかりした躾は、どこから、生れて来るものでしょうか。
親が子供を躾けるとき、先ず願うことは、体が丈夫であることの次に、正直な、公明正大な人間になって欲しいということであると思います。
子供たちが、正直な、公明正大な人間となってゆくために、果して現在の社会の有様は、ふさわしいものでしょうか。
子供たちが、いつもおなかをすかしていなければならないという、事情一つを考えてみても、子供のためによい社会の状態であるとは、いいかねます。国民学校の教育も戸惑っている形ですし、住宅難の問題もあり、子供は可哀そうに、悪くなってゆくどっさりの条件の中に、さらされております。
こういう困難の中で、公明正大な人間を作ろうとするのは、理想論だといわれるかもしれません。