Japanische Klassiker mit Furigana
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しんハムレット
新ハムレット
Lesen Sie 新ハムレット (しんハムレット) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.863 Zeichen · 190 Bildschirme
ホレーショーどのは、外国仕込みの人気俳優、まず、御挨拶は、そちらから。」
ホレ。「え? 僕は、その、何も、いや、困ります。僕は、ただ、花聟の役を演じてみたいと思っているだけなのです。」
ポロ。「かく申す拙者は、花嫁の役を演じ上げます。」
王妃。「気味が悪い。ポローニヤスどのは、お酒に酔っているらしい。」
王。「酒どころか。もっと、ひどい。あの眼つきを見なさい。」
ハム。「僕は、亡霊の役だそうです。ポローニヤス、早くはじめたら、どうですか。観客が、酔っぱらい劇団だと言っていますよ。」
ポロ。「なに、酔ってないのは、わしだけさ。ばかばかしいが、はじめましょう。では、皆さま。」
花嫁。(ポローニヤス。)
恋人よ。やさしいおかた。しっかり抱いて下さいませ。
あの人が、あたしを連れて行こうとします。
ああ、寒い。
松かぜの音のおそろしさ。この冷たい北風は、あたしのからだを凍らせます。
遠い向うの、
遠い向うの、
森のかげから、ちらちら出て来た小さいともし火。
あれは、あたしの迎え火です。
花聟。(ホレーショー。)
おお、抱いてやるとも、私の小鳩。
向うの森のあたりには、星がまばたいているだけだ。