Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 187.757 Zeichen · 375 Bildschirme
このほか客将格の丹羽長秀は、湖北の警備に当って、海津近傍に七千余の兵力を出した。その子丹羽長重も三千人をひきいて敦賀方面の牽制に任じている。元よりこれが秀吉軍のすべてではないが、大体、以上の部署へ兵力配置をなし終ったところで、秀吉はべつに、一構想をひとり胸底に抱いていたのだった。
――が、なおそれは誰にも洩らさず、数日は敵の動向を量っていた。初め、秀吉方で諸砦を構築しだすと、柴田勢は夜間奇襲や、種々な小策を取って、盛んに妨害して来たが、常に備えあるものに対しては、何の奇功もないことを覚ったらしく、以後はまったく山の如く動かず、むしろ無気味なものすらあった。
――なぜ容易に動かぬか。
秀吉には分っていた。与し易からぬ老練の強敵よ、と秀吉が思いつつあることを、勝家も同様に思って自重に自重していることは勿論だが、他に重大な理由がある。
勝家としては、もうここでの戦備は充分としていたが、他方面にある手持の持駒たる味方の機動力が、全面的に動員されて来るには、機なお熟せず、と観ていたからであった。
持駒としているのは――いうまでもなく岐阜の神戸信孝だった。