Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まさことまき

方子と末起

小栗 虫太郎

Lesen Sie 方子と末起 (まさことまき) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.517 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

やさしい、眼は閉じられ開かれるのは、迷いし、その胸と唇。

折り返し、お姉さまは吉報を待っていますよ。

愛もて

方子より

(末起からの返事)

お姉さま、ずいぶんひどいわ。あんな暢気そうなこと、本気にしてしまって、私、暖爐のなかを一日中掻きまわしたわ。だけど、動くどころか、なんの応えもありません。でも私、なぜお姉さまがああなさったのか――やっと分りましたわ。

張り詰めて、ガンガン鳴るようにとがり切った神経が、あの夜だけ、お姉さまのお蔭で、ぐっすり休めましたもの。

あら、そんなこと※(感嘆符疑問符、1-8-78) どうして、お姉さまをお恨みするなんて、そんなことが……。私の健康を気遣ってああして下さったのに……これほど美しい愛と信実がありまして※(感嘆符疑問符、1-8-78) ただ私には、うかべたお姉さまの面影を楽しむときがありませんの。でも近いうちに新邸へ越します。そうしたら、暗い気分も払われるでしょうし、いつも野山を越えて、お側にいられるでしょう。それまで、可哀そうな末起をお叱りにならないで……。

お姉さま、慕わしい、うつくしいお姉さま。末起は、お姉さまの永遠に、お腰元ですわ。