Japanische Klassiker mit Furigana
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たびびと
旅人
宮本 百合子
Lesen Sie 旅人 (たびびと) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.040 Zeichen · 7 Bildschirme
「そんなにひどい事なの。
「それでそんなに色が黒くなってしまったの。
此等の断片的な言葉が、低く三人の中からゴチャゴチャに出る。
旅 ええ、ええ。
そいからもっと貴方がたがびっくりなさる事がある。
それは斯う云う事なんです。
あなた方がお母様に寝部屋につれて行っていただいて冬は暖い、夏は涼しいお床にお入んなさる時に私共は、外の夜露の下りる木の下にねる事がある事です。
びっくりなさるでしょう?
B まあ、外でねるの。
そりゃあいけないわ、
夜は風を引き易いって云うのに。
もうするのおやめなさいね、
叱られるわ。
A 私何だか気味が悪いわそんな事、
何にも出なくって。
若し出たらどうなさるの、お母様はいらっしゃらないし。
C 立派な手足があるわねえ、おじさん。
旅 そうそう、私はこれから段々みがきのかかった手足でまだどの位の日数を歩いたら行きつくか分らない、行かなければならないところへまで毎日毎日歩かなければならないんですよ。
今日までのうちに私はどっさりいろいろのものを見ました。
森の木の枝に自慢の角を引っかけて玉にうたれた鹿だの、孔雀の羽根で恥をかいた可哀そうな鳥だの、片目をたのみすぎた罪のない驢馬だのねえ。