Japanische Klassiker mit Furigana
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たびびと
旅人
宮本 百合子
Lesen Sie 旅人 (たびびと) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.040 Zeichen · 7 Bildschirme
B まあそんなに?
私にはそんな事考えられないわ。
A そんな旅はいつまで続くの。
来年まで?
さ来年まで?
旅 神様が御召しになる日までつづくんですよ。
もう少したつと貴方方も旅に御出かけにならなけりゃあならないんです。
野宿もしなければならず、川も渡らなければならない事をいつまでも覚えていらっしゃいね。
さあ、大変長いお話をしてしまった。
御覧なさい、
あんなに向うが暗くなって来ましたよ。
さあ、帰りましょう。
Cはじいっと何か考えて居る様に口を利かずに遠くを見て居る。
A あら、Cちゃん、どうしたの。もう行くのよ、お話がすんだのよ。
C ええ、知って居るのよ。
何だか大変、私には重いお話の様に思えるわ。
行きましょう。
B ほんとに面白かった。行きましょう、さ。
A 有難うおじさん。
私きっと美味しいパンとチイズをあげるわ。
旅人を中にはさんで三人の子供は歩き出す。
そして順番にやわらかく、民謡の様な左の文句を口ずさむ。
雪の降る日に小兎は、
あかい木の実のたべたさに
親の寝た間に山を出で
城の門まで来は来たが(ここまでA)
赤い木の実は見えもせず
路は分らず日は暮れる