Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
Lesen Sie 日本の伝説 (にほんのでんせつ) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.931 Zeichen · 207 Bildschirme
(遠野物語。岩手県下閉伊郡小国村)
更に岩代二本松の町の近く塩沢村の機織御前の話などは、また少しばかり変っています。昔ある人が川の流れに出て鍬を洗っていて、あやまってそれを水中に取り落した。水底にはいってさがしまわっているうちに、とうとう竜宮まで来てしまいました。竜宮では美しいお姫様がただ一人、機を織っていたといいます。久しく待っていたところへようこそおいでといって、大そうなおとり持ちでありましたが、家のことが気になるので、三日めに暇乞いをして、腰元に路まで送ってもらって、もとの村に帰って来ました。そうすると三日と思ったのがもう二十五年であった。それから記念の為に、この機織御前のお社を建てたという話であります。ただしそれにもまた別のいい伝えはあるので、私はそのことを次ぎにお話して、もうおしまいにします。(相生集。福島県安達郡塩沢村)
機織御前を織物業の元祖の神として、祀っている地方は多いのであります。その一つは能登の能登比神社、この神様は始めて能登国に御兄の神と共にお下りなされ、神様の御衣服を作って後に、その機道具を海中にお投げになったのが、今は織具島という島になって、富木浦の沖にある。