Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
Lesen Sie 日本の伝説 (にほんのでんせつ) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.931 Zeichen · 207 Bildschirme
その重いのをじっと我慢をしていた人は、必ず宝を貰い、または大力を授けられたのであります。それが後には、またある大師に行き逢うて、却ってその法力をもって救われたという話に変って来て、産女は普通の人の幽霊のごとくなってしまいました。しかし幽霊が子供づれで来るのもおかしいことですし、福を与えるというのも、ますます似合いません。これには何か他の理由があったのであります。土地によって、夜啼き松または夜啼き石などといって、真夜中に橋の袂や阪の口で、赤子の啼く声がするという話もありますが、それをおそろしいことと考えずに、村にお産のある知らせだなどという土地もあります。或はまた一人の女があって、夜になると赤んぼが啼くのに困って、その松の木の下に行って立っていると、行脚の僧が通りかかって抱いてくれた。そうして松の小枝を火にともして、その光を子供に見せると啼き止んだ。それから後この松の下に神を祀り、また夜啼きをする子の家では、その小枝を折って来て燈の火にするという所もあります。九州の宇佐八幡の附近では、弘法大師といわずに、この僧を人聞菩薩と呼んでおります。人聞菩薩は八幡大菩薩が仮にこの様な姿をして、村々をお歩きなされるのだという人もありましたが、こんな奇妙な僧の名もあるまいと思いますから、私などはそれを人の母、すなわち人母