Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の古典童話 (いっすんぼうし) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.747 Zeichen · 50 Bildschirme
若者はその馬を見ると、
「やあ、いい馬だなあ、ああいうのが千両馬というのだろう。」
と、思わず独り言をいいながら、馬をながめていました。すると馬は若者の前まで来て、ふいにばったり倒れて、そのままそこで死んでしまいました。乗っている主人もお供の家来たちも、真っ青になりました。馬のくらをはずして、水を飲ましたり、なでさすったり、いろいろにいたわっていましたが、馬はどうしても生き返りませんでした。乗り手はがっかりして、泣き出しそうな顔をしながら、近所の百姓馬を借りて、それに乗ってしおしおと帰っていきました。その後から、家来たちが、馬のくらやくつわをはずして、ついていきました。けれどいくらいい馬でも、死んだ馬をかついでいくことはできないので、それには下男を一人後に残して、死んだ馬の始末をさせることになりました。さっきからこの様子を見ていた若者は、「昨日は一本のわらがみかん三つになり、三つのみかんが布三反になった。こんどは三反の布が馬一匹になるかも知れない。」と思いながら、下男のそばに近づいて、
「もし、もし、その馬はどうしたのです。大そうりっぱな、いい馬ではありませんか。