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Japanische Klassiker mit Furigana

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いっすんぼうし

日本の古典童話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の古典童話 (いっすんぼうし) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.747 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と、よけい鉢かつぎをにくらしがっていました。

いよいよお嫁合わせの時刻になると、その支度の出来たお座敷へ、いちばん上のにいさんから次男三男と順々にお嫁さんを連れて座りました。いちばん上のお嫁さんは二十三で、白い小そでに緋のはかまをはいていました。二ばんめのお嫁さんは二十で、紫の小そでに桃色のはかまをはいていました。三ばんめのお嫁さんは十八で、赤い小そでに紅梅色のはかまをはいていました。三人のどれがいちばんいいということのできないほど、みんなきれいな人たちばかりでした。その三人の席からは、はるかに下の方に下がった板の間に、破れ畳をしいて、鉢かつぎをそこへ座らせ、みんなで恥をかかせようと思って待ちかまえていました。でもさすがにおとうさんとおかあさんは、今更こんなお嫁合わせなんぞをして、鉢かつぎに恥をかかせるのが、かわいそうになって、なぜ逃げていってくれなかったのだろうとうらめしく思っていました。やがて度々催促をうけた後で、宰相は鉢かつぎを連れて出てきました。みんなはあの鉢かつぎがどんな様子で出てくるかと、半分気の毒そうな、半分いじの悪い顔をして待っていますと、どうでしょう、そこにしずしず出てきた人を見ると、いつもかまどの灰や炭の粉にまみれたみにくい下司女ではなくって、もう天人が天下ったかと思うように気高い