Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
こんどはおじさんとすもうを取ろう。」
と言いながら、のこのこ入って行きました。そしていきなり金太郎の前に毛むくじゃらな手を出しました。山うばは「おや。」といってふしぎそうな顔つきをしましたけれど、金太郎はおもしろがって、
「ああ、取ろう。」
と、すぐむくむく肥ったかわいらしい手を出しました。そこで二人はしばらく真っ赤な顔をして押し合いました。そのうちきこりはふいと、
「もう止そう。勝負がつかない。」
と言って、手を引っ込めてしまいました。それから改めて座りなおして、山うばに向かって、ていねいにおじぎをして、
「どうも、だしぬけに失礼しました。じつはさっきぼっちゃんが、谷川のそばで大きな杉の木を押し倒したところを見て、おどろいてここまでついて来たのです。今また腕ずもうを取って、いよいよ大力なのにおどろきました。どうしてこの子は今にえらい勇士になりますよ。」
こう言って、こんどは金太郎に向かって、
「どうだね、坊やは都へ出てお侍にならないかい。」
と言いました。金太郎は目をくりくりさせて、
「ああ、お侍になれるといいなあ。」
と言いました。
このきこりと見せたのはじつは碓井貞光といって、その時分日本一のえらい大将で名高い源頼光の家来でした。