Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
さあさあ、えさをやりましょう。」
と言い言い、かごの前へ行ってみますと、中にはすずめはいませんでした。おじいさんはおどろいて、
「おばあさん、おばあさん、すずめはどこへ行ったろう。」
と言いますと、おばあさんは、
「すずめですか、あれはわたしのだいじなのりをなめたから、舌を切っておい出してしまいましたよ。」
とへいきな顔をして言いました。
「まあ、かわいそうに。ひどいことをするなあ。」
とおじいさんは言って、がっかりした顔をしていました。
二
おじいさんは、すずめが舌を切られてどこへ行ったか心配でたまりませんので、あくる日は、夜があけるとさっそく出かけていきました。おじいさんは道々、つえをついて、
「舌切りすずめ、
お宿はどこだ、
チュウ、チュウ、チュウ。」
と呼びながら、あてもなくたずねて歩きました。野を越えて、山を越えて、また野を越えて、山を越えて、大きなやぶのある所へ出ました。するとやぶの中から、
「舌切りすずめ、
お宿はここよ。
チュウ、チュウ、チュウ。」
という声が聞こえました。おじいさんは喜んで、声のする方へ歩いていきますと、やがてやぶの陰にかわいらしい赤いおうちが見えて、舌を切られたすずめが門をあけて、お迎えに出ていました。