Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
」
「でもしかたがない。それはがまんするさ。そこが御奉公だ。」
「へい、へい、なるほど。」
そこでくらげは、ふわりふわり海の中に浮かんで、猿が島の方へ泳いで行きました。
二
やがて向こうに一つの島が見えました。くらげは「あれがきっと猿が島だな。」と思いながら、やがて島に泳ぎつきました。陸へ上がってきょろきょろ見まわしていますと、そこの松の木の枝にまっ赤な顔をして、まっ赤なお尻をしたものがまたがっていました。くらげは、「ははあ、あれが猿だな。」と思って、何くわない顔で、そろそろとそばへよって、
「猿さん、猿さん、今日は、いいお天気ですね。」
「ああ、いいお天気だ。だがお前さんはあまりみかけない人だが、どこから来たのだね。」
「わたしはくらげといって竜王の御家来さ。今日はあんまりお天気がいいので、うかうかこの辺まで遊びに来たのですが、なるほどこの猿が島はいい所ですね。」
「うん、それはいい所だとも。このとおりけしきはいいし、栗や柿の実はたくさんあるし、こんないい所は外にはあるまい。」
こう言って猿が低い鼻を一生懸命高くして、とくいらしい顔をしますと、くらげはわざと、さもおかしくってたまらないというように笑い出しました。