Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
「みなさん、大丈夫、和尚さんは承知してくれました。」
と言いました。
するとみんなは口々に「万歳、万歳。これで安心だ。」
と言って、手をつなぎ合って、猫じゃ猫じゃを踊りました。
するとまたこの話を聞いたねずみ仲間では、
「猫のやつが和尚さんの所へ頼みに行ったそうだ。」
「和尚さんは猫に、ねずみの言うことは決して取り上げないと約束をなさったそうだ。」
「何でも猫は天竺の虎の子孫で、人間のために世界中の悪い獣を退治するんだといばっていたそうだ。」
てんでん、こんなことを口々にわいわい言いながら、またお寺の縁の下で会議を開きました。けれどもべつだん変わったいい知恵も出ません。
「もうこの上和尚さんに頼んでみたところで、とてもむだだから、今夜みんなでそろって和尚さんの所へ行くことはよそう。そして夜の明けないうちに、いよいよ都落ちをして、田舎へ行くことにしよう。」
だれが言い出すともなく、年を取ったねずみたちの間にはこの話がまとまって、みんなはあわてて夜逃げのしたくにかかりました。
するとまた元気のいい若ねずみたちが、くやしがって、
「まあ待って下さい。われわれはただの一度も戦争らしい戦争をしないで、むざむざ都を敵に明け渡して田舎へ逃げるというのは、いかにもふがいない話ではありませんか。