Japanische Klassiker mit Furigana
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
Lesen Sie 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.771 Zeichen · 313 Bildschirme
そこで、戦争を見物していて、勝った方へ味方しようと云うのである。今から考えれば、秀吉が勝つのだから、秀吉の方へハッキリ附いていた方が、『洞ヶ峠』など云う醜名を後世にまで残さないでよかったのであろうが、順慶の立場は可なり困難な立場であったし、秀吉光秀の勝敗も、後世の我々が考えるように簡単に見通しのつくものではなかったに違いない。
後になって、たった四万石の石田三成に二万石で召し抱えられたほどの豪傑、島左近にだって分らなかったのである。
とにかく、後世からはその首鼠両端の態度を嘲笑されているが、しかし当時は明智の無二の親友でありながら、家を全うすることが出来たのは、松倉、島両家老の処置宜しきを得たためであると云われていた。
筒井までが、裏切ったのでは、万事休してしまった。筒井の二心を見ぬいて、明智方でも斎藤大八郎、柴田源左衛門等が備えていたが、こうなっては一たまりもなかった。
先陣の斎藤内蔵介は旗本に合するを得ず、戦場を落ちたが明智方の勇士多く討死した。
光秀は、一旦勝竜寺城に入り、夜の十二時頃に桂川を渡り深草から小栗栖にかかって、土民の手にかかった。