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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.809 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

それからインクスタンドの下の方にゴトゴトになってたまって居るのでペンが重くってしようがないんで、気がついたらもう一寸もいやになったんでまだ一寸あったのをすててしまってきれいに水であらって、丸善のあの大きな□□のびんから小分をしてペンをひたして書いて見ると気持のいいほどかるく動く。

この勢で何か書こうかと思ったけれども何にも出て来なかったから、いろんな雑誌の中から書ぬきをして御ひる前はすんでしまった。

御ひるっから二時頃までは何やら彼やらと下らない事を云ってすごしてしまったので大あわてにあわてて墨をすり筆の穂をつくろって徳川時代を書いた古風な雁皮紙とじたのと風俗史と二年の時の歴史の本と工芸資料をひっぱり出す。

この徳川時代をひっぱり出したわけは、こないだの夜、父が、ただやたらに本をよみ書きなどして居ても下らないから時代時代を丁寧に親切にしらべて見た方が好いだろうと云われたからその説にしたがって割合にくわしく知って居て今に近い徳川時代から段々と逆にのぼる事にきめたのでひっぱり出したわけである。

いろんな本からひっぱりぬいちゃあ、書きとりにか□□か、歴史上の概観だけをすっかり書いてしまう。