Japanische Klassiker mit Furigana
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あかるきせかいへ
明るき世界へ
小川 未明
Lesen Sie 明るき世界へ (あかるきせかいへ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.747 Zeichen · 16 Bildschirme
「おお、ほんとうにいい木の芽だ。おまえは、末には大木となる芽ばえなんだ。おまえの枯れた年老った親は、よくこの野原の中で俺たちと相撲を取ったもんだ。なかなか勇敢に闘ったもんだ。この世界は広いけれど、ほんとうに俺たちの相手となるようなものは少ない。はじめから死んでいるも同然な街の建物や、人間などの造った家や、堤防やいっさいのものは、打衝っていっても、ほんとうに死んでいるのだから張り合いがない。そこへいくと、おまえたちや、海などは、生きているのだから、俺が打衝ってゆくと叫びもするし、また、戦いもする。俺は、じっとしていることはきらいだ。なんでも駆けまわっていたり、争ったり組みついたりすることが大好きなのだ。」
木の芽は、まだ地の上に産まれてから、幾日もたたないので、ものを見てもまぶしくてしかたがないほどでありましたから、こう、風におしゃべりをされると、ただ空怖ろしいような、半分ばかり意味がわかって半分は意味がわからないような、どきまぎとした気持ちでいたのであります。
「しかし、おまえは、大木になる芽ばえだとはいうものの、それまでには、おおかみに踏まれたり、きつねに踏まれたりしたときには、折れてしまおう。