Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.354 Zeichen · 49 Bildschirme
それはモグラの事でしょう。ですから、あなた、犯人はとてもつかまりません」
明朝十二時に新十郎の家で勢ぞろいすることにして、一同は別れ、めいめいが思い思いのところへ探偵にでかけた。
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海舟は砥石をひきよせ、しずかにナイフをといでいる。とぎ終ると、ナイフを逆手にもって、チョイと後ろ頭をきる。懐紙をとりだして、存分に悪血をしぼりとっている。それがすむと、今度は指をチョイときる。そして存分に悪血をしぼる。こうして虎之介の話をきき終った。
「カヘーがさめるぜ。それがさめちゃア、まずいものだ」
虎之介に珈琲をすすめ、自分はなおしばしナイフを逆手にあちこちから悪血をしぼりとって、心眼を用いているらしい。
どうやら推理が組み上ったらしい。
「誰が見ても犯人らしいのは芳男とお槙さ。藤兵衛を生かしておいちゃア、芳男は川木の相続をフイにしなくちゃアならないし、お槙は宿なしにならなくちゃアならない。殺してしまえば死人に口なし、思うような栄華ができようてえ寸法さ。深夜一時という時刻に、芳男が爪楊枝でカケガネを外して忍びこんだのは、新十郎が見ている通り、藤兵衛を殺そうてえ気持もあってのことだ。