Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.354 Zeichen · 49 Bildschirme
そのとき藤兵衛の居間には加助がきておって、二人は手をとりあって、泣きあい、堅く誓を立てあっていたところであった」
立ち上って、そッと逃げだそうとした修作に、いち早くとびかかったのは花廼屋因果。至って推理の能に乏しいが、犯人にとびかかってひッ捕るカンの早さは格別である。修作を取りおさえて、自分が推理を立てたように満足して鼻ヒゲをひねった。騒ぎのしずまるのを待って、新十郎は謎をといてきかせた。
「修作は四日の晩から藤兵衛を殺す手筈を立てておりました。なぜならば重なる悪事を見破られて信用を失った上に、折よく芳男とお槙の姦通が見破られて縁切りをされて追いだされることを藤兵衛の口から知ったからです。翌日の五日は水天宮の縁日で、夜は自分の非番のところへ、店は混雑してテンテコ舞い、土蔵のあたりへ立ちよる者のないことを知っておりますから、この日こそは屈強の日とアリバイの用意をととのえて忍びこんだのです。忍びこんでみると、加助がよばれて来ております。主家へ帰参することになり、入れ替って、自分が追いだされるという話などをして主従むつまじく昔日の親しい仲に戻っておる。修作もそこまで考えてはいませんから、オノレ藤兵衛、益々殺意をかたくしてジッと機会をうかがっていたのです。