Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.829 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

天王会には散々迷惑した当家ですが、これで恨みがいくらか軽くなったように思われます」

「あの晩は何時ごろお帰りでしたか」

「ヤミヨセが終るとさッそく帰りました。門の前まで達也さんに送っていただきましたが、帰ってみると零時ちょッと過ぎていました」

「庭に物音をおききになりませんでしたか」

「疲れてグッスリねましたので、目がさめるまで何一つ覚えがありません」

これも亦荒ぶる神の親類筋のようなすさまじさ。神経が太いというのか、気象が荒いというのか、それとも余程利口なのか、兄と云い、妹と云い、一筋縄でいく人物ではない。一行は舌をまいて引きあげた。

★

翌日一行が訪れたのは天王教会である。彼らが面会を求めたのは、別天王、千列万郎、その妻ミツエ、世良田摩喜太郎、大野妙心の大幹部全員だった。強硬な撃退に会うものと覚悟をきめてその時の用意もしていたが、案に相違、奥の院の一室へ招ぜられ、世良田と妙心が現れて、礼も厚く茶菓のモテナシである。それも会ってみれば当然とうなずけることで、世良田は世にきこえた政治的手腕の持ち主、妙心は人心シュウラン術の大家弁舌の巧者である。