Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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むかしのことばとわるくち

昔の言葉と悪口

三遊亭 金馬

Lesen Sie 昔の言葉と悪口 (むかしのことばとわるくち) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.079 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

現在では引窓という物がなくなった。

都内を歩き廻って見ても鯉幟りなぞ少なくなった。我々子供時分は三間、五間という長さの鯉幟りと吹き流しを自慢で屋根へ上げた。真鯉という黒い鯉の下へ緋鯉を追掛け鯉として必ず上げた。

江戸っ子は五月の鯉の吹き流し

口先ばかりで腹わたはなし

実にうまい表現だ。

少し意気ごんで喋ると、

「五月の空じゃあるめえし、そう大きな声をだすない」

なぞといわれる。

「竹屋の火事みたいにポンポンいうない」

昔は子供に大きな夢を持たせるというので、正月の凧上げ、五月の鯉幟りと大空を見せたものだという。

「今夜ひと晩泊めてくれねえか」

「駄目だよ、家は狭いし、蒲団が一枚しかねえんだ」

「いいよ柏餅で寝るよ」

まろび寝のわれは蒲団に柏餅

かわいというてさすりてもなし

「北国の雷としよう」(きたなりゴロゴロ)

「百で買った馬みたいにどこでもゴロゴロ寝るなよ」

百というと一銭だからおそらく玩具の馬のことだろう。

「蒲団が短いから足だけでるよ」

「蒲団が短いのじゃねえ、お前が半鐘泥棒だからだ」

明治時代まではどこの町内にも火の見櫓というほどでなくとも、高い梯子がかかった火事を知らせる半鐘があったもので、背丈の高い人を「半鐘泥棒」