Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしのせかいから
星の世界から
小川 未明
Lesen Sie 星の世界から (ほしのせかいから) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.228 Zeichen · 7 Bildschirme
その後で、良吉はさも名残惜しそうにして、力蔵の後ろ姿を見送っていました。
良吉の住んでいる家はあばら屋でありました。そして、良吉は床の中に入ってから、昼間見たオルゴールや、飛行機のことなどが心の目からとれないで、それを思い出して天じょうを仰いでいますと、窓から、はるか高い青空に輝いている星の光がもれてきて、ちょうど良吉の顔の上を照らしているのでありました。
その星の光はなんともいえない美しい光を放っていました。金色のもあれば、銀色のもある。また緑色のもあれば、紫色のも、青色のもありました。良吉は、自分はなんのおもちゃも、また珍しいものも持たないけれど、この空の星だけは自分のものにきめておこうと思いました。そして毎晩、あの星の光をみつめて寝ようと思いました。
良吉は、毎晩、寝床の中に入ると、窓からもれる星の光を見ていろいろのことを考えていました。――すると、ある晩のこと、不思議にも窓から、彼を手招ぐものがあります。良吉は起きていってみますと、それは文雄でありました。良吉はあまりのなつかしさに文雄の手を堅く握りしめました。
「僕はあの星の世界へいっているんだよ、星の世界にはもっと速い、いい飛行機もあれば、もっといい音色のする楽器もあるよ。