Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme

Aozora Bunko

それは戸外からも見える……崖へ向けて、雨戸を開けた処があったからです。

が、ちょうど土間の広くなった処で、同じ事ならもっと手前を開けておいてくれれば可い……入口しばらくの間、おまけに狭い処が、隧道でしょう。……処へ、おどついてるから、ばたばたとそこらへ当る。――黙って手を曳いたではありませんか。」

二十二

「対手は悠々としたもので、

(蜘蛛の巣が酷いのでございますよ。)

か何かで、時々歩行きながら、扇子……らしい、風を切ってひらりとするのが、怪しい鳥の羽搏つ塩梅。

これで当りはつきました。手を曳いてるのは貴婦人の方らしい、わざわざ扇子を持参で迎いに出ようとは思われませんから。

果して、そうでした。雨戸の開けてある、広土間の処で、円髷が古い柱の艶に映った。外は八重葎で、ずッと崖です。崖にはむらむらと靄が立って、廂合から星が、……いや、目の光り、敷居の上へ頬杖を支いて、蟇が覗いていそうで。婦人がまた蒼黄色になりはしないか、と密と横目で見ましたがね。襲を透いた空色の絽の色ばかり、すっきりして、黄昏の羅はさながら幻。そう云う自分はと云うと、まるで裾から煙のようです。