Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme
また、まあどうです。
あの、雨戸がはずれて、月明りが靄ながら射込んでいる、折曲った縁側は、横縦にがやがやと人影が映って、さながら、以前、この立場が繁昌した、午飯頃の光景ではありませんか。
入乱れて皆腰を掛けてる。
私は構わず、その前を切って抜けようとしました。
大胆だと思いますか――何、そうではない。度胸も信仰も有るのではありません、がすべてこういう場合に処する奥の手が私にある。それは、何です、剣術の先生は足が顫えて立縮んだが、座頭の坊は琵琶を背負ったなり四這いになって木曾の桟をすらすら渡り越したという、それと一般。
希代な事には、わざと胸に手を置いて寝て可恐い夢を平気で見ます。勿論夢と知りつつ慰みに試みるんです。が、夢にもしろ、いかにも堪らなくなると、やと叫んで刎起きる、冷汗は浴るばかり、動悸は波を立てていても、ちっとも身体に別条はない。
これです!
いざとなれば刎起きよう、夢でなくって、こんな事があるべき筈のもんじゃない、と断念めは附けましたが。
突懸り、端に居た奴は、くたびれた麦藁帽を仰ざまに被って、頸窪へ摺り落ちそうに天井を睨んで、握拳をぬっと上げた、脚絆がけの旅商人らしい風でしたが、大欠伸をしているのか、と見ると、違った! 空を掴んで苦しんでるので、咽喉から垂々と血が流れる。