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Japanische Klassiker mit Furigana

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えいがときかん

映画と季感

中井 正一

Lesen Sie 映画と季感 (えいがときかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.883 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

「寂かに観ずれば、物みな自得す」という芭蕉の感覚も一言にしていえば、「あっ」というこの驚きを、しかつめらしくいったにちがいない。

この存在の中に、自分自身をひたす感覚、その驚きを人々に強要するために、「季感」が必ず俳句にいるといったのではあるまいか。

かかる考えかたをするならば、いずれの芸術か、この切々たる存在への哀感なくして芸術そのものが成立しそうもない。どうして俳句だけにとどまりえようか。

かのフランスの平和の闘士であり自由の政治家であり、しかもその戦いのために暗殺されたジョレースは、次のように書いている。

「時に私たちは、大地を踏むことに、大地そのもののように静かに深いよろこびを感ずる。いかにしばしば、小道を、野原をよぎって歩みつつ、自分が踏んでいるのが大地であるということ、私が彼女のものであり、彼女が私のものであるということを、にわかに思ったことだろう。そして思わずしらず、私は歩みをゆるめた、大地の表面を急ぐにはおよばなかったのだから、一歩ごとに私は彼女を感じ、彼女をすっかり把握していたのだから、また私の魂は、いわば、深奥へとすすんでいたのだから。