Japanische Klassiker mit Furigana
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はるさきのあさのこと
春さきの朝のこと
小川 未明
Lesen Sie 春さきの朝のこと (はるさきのあさのこと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.951 Zeichen · 6 Bildschirme
「世界じゅうの子どもが、もう戦争はしたくないと、お友だちになればいいんだね。」
私は、波のかがやく、遠い海のあちらの、美しい花の咲く国を思いました。
「ああ、そうだとも、そうだとも。そうすれば、きみたちの時代には、いやな戦争というものがなくなるのだ。」
おじさんは、戦場のことでも思ったのか、ちょっとさびしい顔をして、ためいきをしました。それから、立ちあがりました。
「きみは、からだに気をつけて、よく勉強をして、いい子になっておくれ。」と、おじさんは、いいました。
「おじさん、もういくの。」と、私は、なんだか、別れるのが、かなしくなりました。
「これから停車場にいって、汽車に乗るのだよ。こちらへきたら、また、あえるかもしれない。」
おじさんは、ちょっと、私に、会釈して、あちらへ去りかけました。私が、ていねいに頭をさげて、いつまでも、うしろすがたを見送りました。
「ああ、またあえるというが、それは、いつのことだろう。」