Japanische Klassiker mit Furigana
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はるのまひる
春の真昼
小川 未明
Lesen Sie 春の真昼 (はるのまひる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.626 Zeichen · 6 Bildschirme
そのとき、一ぴきのとんぼが、ここへ飛んできました。とんぼは、広い世界へ生まれ出てから、まだ間がありません。うすい絹のように輝きのある羽をひらめかしていました。
「なにをそんなに騒いでいなさるのですか?」と、とんぼは、いいました。
つばめは、ねこを起こそうとしていることを告げました。
「私が、起こしてあげましょう……。」と、とんぼはいった。
「ねこをですか? あなたが……。」
小さな、とんぼを見ながら、つばめは、目を円くみはったのです。
「私は、身が軽く、すばしこいから、だいじょうぶ、ねこになど捕らえられるようなことはありません。」と、とんぼは答えました。
とんぼは、下へ降りてゆきました。そして、ねこの頭の上へとまろうとして、やめて、大胆に、鼻の先へとまったのです。猫は、びっくりして、目をさますと、とんぼが、鼻の上にとまっているので、生意気な、おれをばかにしているなと、火のように怒り、ひとつかみにしようとしたが、とんぼは、ひょいと飛びたったので、くろねこは、おどり上がってとんぼを捕らえようとしました。もうすこしで、とんぼは捕らえられるところを危うく逃げてしまいました。