Japanische Klassiker mit Furigana
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じだいじどうさくひん
時代・児童・作品
小川 未明
Lesen Sie 時代・児童・作品 (じだいじどうさくひん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.844 Zeichen · 8 Bildschirme
けれど、子供達の考え方や、空想は、そこで止まるだろうか。
「どんなに、月の世界は寒いだろうか。なにか、棲んでいやしないか。もし、人間がロケット航空機に乗って行くことができたらどんなだろう……。」
恐らく、その空想は、停止するところがないでありましょう。かく、空想的なるところにこそ児童の本質があるのであって、彼等にとっては、現実とその空想とは、何等撞着するものでないのです。即ち、科学的智識を濾過し、これを背景として、ロマンチシズムの本領を発揮したのであります。月を暈取る陰影を、兎と見るも、死火山と見るも、要するに、彼等にあっては、ロマンチシズムの姿態であることにかわりがない。
殊に、童話作家は、自己の心情を純粋にすることを忘れて、成心を抱き、成人に対するがごとく、児童に対して、イデオロギー的であり、強圧的であってはならないのは、当然であるが、童話作家たることの至難は、実にこの点にあって、常に、児童の世界に住み、児童の心、児童の眼を忘れず、人間を見、自然に接するにあります。愛と理解と同化が、その作家の終始するところでなければならぬのであります。
一切の功利主義に基づく、童話を排撃するのもこれがためであって、概念的な、指導精神だけで、決して、いい童話が作られない理由もここにあります。