Japanische Klassiker mit Furigana
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あんごうレコードじけん
暗号音盤事件
海野 十三
Lesen Sie 暗号音盤事件 (あんごうレコードじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.583 Zeichen · 24 Bildschirme
「ずいぶん、足が早いのね」
と、バーバラは、他の四人をずんと抜いて、私たちの間に入ってきたが、そのときあたりを憚るような小声で、
「これは内緒よ。気をつけないといけないわ。この村のげじげじ牧師のネッソンが、見慣れない七八人の荒くれ男を案内して、下から登ってくるわ。あたし望遠鏡で、それを見つけたのよ」
「やあ、お嬢さん、それはありがとう。で、そのネッソンという奴は、荒くれ男を使って、どんな悪いことをするのかね」白木の顔が、ちょっと硬くなった。
「これまでに、あのげじげじ牧師の手で、密告されて殺されたスパイが、もう五十何名とやらにのぼっているのよ」
「へえ、そうかね。私たちは、スパイじゃないから安心なものだが、油断のならない話だね。で、その七八人の荒くれ男というのは一体、どこの国の人たちかね」
「さあ、そんなこと、分らないわ――。あら、お友達が来るわ――その人達は、イギリスの海賊じゃないかしらと思うのよ。もう、何のお話も中止よ」
バーバラがここまでいったとき、彼女の部隊は、賑やかな声をあげて追いついた。
白木は、このとき私にそっと合図をした。そこで私は、彼のうしろについて、そこに見える城塞の小門をくぐった。