Japanische Klassiker mit Furigana
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あんごうレコードじけん
暗号音盤事件
海野 十三
Lesen Sie 暗号音盤事件 (あんごうレコードじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.583 Zeichen · 24 Bildschirme
だから侯爵さまは、誰も持っていない神の力でもって、いい声の人をお探しになれるのですってよ」
「やれやれ、今のメントール侯も、中世紀ごろと同じに、半分は人間で、半分は神さまなんですね。さあさあ、話はそれくらいにして、今夜は皆さんに集っていただいて、ダンスの会を開きましょう。リスボンから仕入れて来た御馳走も開きますよ。ぜひ皆さん来てくださいね」
「あーら本当ですの。本当なら、素敵だわ」
「あたし、そう来るだろうと思って、待ってたのよ」
「まあ、あんなことを……」
とにかくに、白木は、まんまと島の白人の娘さんたちの人気を攫ってしまった。まるでメントール侯の再来でもあるかのように。
本土の外の秘庫
山麓の宿舎に入って、私はさっきから気になって仕方のなかったことを、白木に訊ねたのであった。
「メントール侯と音叉の話は、出鱈目なんだろうね」
「出鱈目などとは、とんでもない。それに、あの金髪娘たちが、その本当なることを、あのとおり証明してくれたんじゃないか」
「すると、メントール侯の音の研究は、本格的なんだね。ふしぎな城主さまだ」
「おいおい、感心してばかりいたのでは駄目だよ、あれは君に聴かせるために、おれが話を切り出したことなんだ」