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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょきかん

書記官

川上 眉山

Lesen Sie 書記官 (しょきかん) von 川上 眉山 (かわかみびざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.182 Zeichen · 36 Bildschirme

Aozora Bunko

辰弥は笑ましげに頭をふり、さあ、私の申すのもすなわちここですて、なるほどあなたの御了簡では、書面進達さえ急に運べば、万事は後日のこととして、差しつかえはないとおっしゃるのも御もっともではあるが、その願書のことについては、私一人ではどうあっても計らいかぬる場合と申すは、かねてお話しもしてある通り、一体国友商会のは、初手は私の担当であったが、今では局長が引き受けて、万事表面上商会の世話をしている仲であって見れば、すでに明日か二三日うちに願書が出来て、商会からこれを本省へ差し出す日には、途中におって邪魔をする好分別がさらにないので、よっては事の未然に先立って、かの局長をわが手に引き入れ、うまく説き込んで遠方へ旅行させるよりほかはありませぬ。すでに局長が東京におらず、また旅先から商会の願書を遠く牽制して出させぬようにしているうちには、私の方便で、監督署長の、それあのさっき来た頬髯の濃い男、とにかくかの男を利用して、この局面の衝に立たせ、私はどちらへも手を出さずに、ひそかに綱を引きましょうが、それには、万一のあった時、われわれ三人の生涯はあなたの犠牲とならねばならず、それも成功の後ならばともかく、それ、御存じの待合事件の後を受けて、またまた、そんな行跡が社会へ暴露した日には、実はよくないことですからねえ。